【時候のあいさつ】
時候のあいさつは普段の手紙、書くスペースが限られたハガキや一筆箋であれば書く必要はありません。
便箋の柄などで季節を伝えることができます。
とはいえ、目上の方などに書く際はちょっとした季節のひとことを添えたくなるものですね。
難しく考えず、近所の方と出会った時のように「こんにちは。今日は暑いですね。」「今日はさわやかな陽気ですね」など普段の会話のように行事、お天気(気候)、今日感じたことなどを綴ればOKです。
ビジネスの場合は、メールなどと同じように、「いつも大変お世話になり、ありがとうございます。」「日ごろはありがとうございます。」でも書き出しは充分です。
以下に月ごとの例文を載せておきますので、組み合わせたりして、ご活用ください。
●1月
あけましておめでとうございます。穏やかな新春をお過ごしのことと存じます。
冷たい風が吹く、寒い一日でした。(〇〇様におかれましては)寒さに負けず、お元気にお過ごしのことと存じます。
寒い日が続いておりますが、お元気でいらっしゃいますか。
●2月
暦の上では春とは言え、まだまだ寒い日が続きます。いかがお過ごしですか。
陽射しに春の気配を感じるようになりました。春も近いですね。
今日、うぐいすの声を聞きました。春を感じています。
●3月
近所の桜のつぼみがふくらみ始めました。今年はお花見の予定はありますか?
今朝、外へ出たら春の香りがしました。みなさまお変わりございませんか。
ひと雨ごとに寒さも緩みます。雨が春を連れてきてくれますね。
●4月
うららかな春の陽気となりました。お変わりありませんか。
花冷えのする日が続いています。みなさま、お元気でいらっしゃいますか。
春のあたたかい陽射しを感じています。明るい毎日をお過ごしのことと存じます。
●5月
緑きらめく新緑の季節、お健やかにお過ごしのことと存じます。
風になびく鯉のぼりから、エネルギーをもらえるように感じます。いかがお過ごしですか。
明るい陽射しに気持ちも弾みますね。伸びやかにお過ごしのことと存じます。
●6月
スーパーで青梅を見ました。今年は梅酒づくりを再開です。
こちらでは、梅雨入りが発表され、雨の季節の始まりです。いかがお過ごしですか。
紫陽花が美しい季節ですね。雨を楽しむ時季ををいかがお過ごしですか。
●7月
もうすぐ七夕ですね。(〇〇様は)短冊にどんなお願い事を書きましたか。
今朝、蝉の鳴き声を聞きました。夏の到来を感じています。
大暑を迎え、夏祭りや花火大会が楽しい季節になりました。夏の始まりですね。
●8月
暑さ厳しき折、お変わりありませんか。
うだるような暑さが続いております。暑さをいかがおしのぎですか。
暦の上では、立秋を迎えました。気温の方も、秋の訪れが待ち遠しいです。
晩夏の候、陽射しもいくぶんやわらいできました。
●9月
秋の気配を感じるころとなりました。お変わりありませんか。
夜に響く虫の声に心が和みます。みなさま、お変わりございませんか。
秋はおしゃれが楽しめる季節ですね。毎日を素敵にお過ごしのことと存じます。
●10月
すがすがしい秋空のもと、コスモスが咲きはじめました。秋をいかがお過ごしですか。
食欲の秋。秋の味覚を楽しんでいらっしゃることと存じます。
清らかな青空が続いています。お元気でお過ごしのことと存じます。
●11月
街路樹が秋色に染まっています。毎日の愛犬の散歩が楽しみです。
深秋のみぎり、いかがお過ごしですか。こちらは紅葉が見頃を迎えています。
鍋物が美味しい時季がやってきましたね。
●12月
早いもので、今年も最後の月となりました。お変わりなくお過ごしですか。
大雪の候、冬の寒さが増してきました。お元気ですか。
街がイルミネーションで華やかですね。クリスマスムードに心が弾みます。